第1段 国際化とは

私が高校で受け持っている生徒の中に、パキスタンから日本に来た1年生の生徒がいます。
我われ生まれながらの日本人と違い、彫りの深い目鼻立ちをした美形の男子生徒です。
先日彼と話す機会があったので、気になっていたことを聞いてみました。

 

「よく日本に来たね。」

生徒

「お父さんが車関係の仕事をしていたから。」

「日本車は人気?」

生徒

「うん、トヨタはすごいよ。」

 

(やはり世界中どこへ行ってもトヨタですね。) 

 

 

「日本に来た時の印象はどうだった?」

生徒

「ロボットみたい。何でもかんでも時間通りに動くんだもん。目が回る気がしたよ。」

「そうかロボットは良かった。ハハハ。日本人がそれだけ時間に追いまくられている訳だね。でもそのぶん人も物も動くわけだから経済力がある訳だ。」

 

 

「でもよく日本語を短時間で覚えたね。」

生徒

「最初は何も分からなかったよ。ちんぷんかんぷん。不安一杯。寂しくて、孤独で。でも母親が子どもに注意している光景に出会ってからなんとなく分かるようになったよ。」

「そうか、それまで頭の中に溜まっていた日本語が急に出てきたのかな?」

 

国際化とよく口に出します。何をさして国際化というのでしょうか?英語学習の強迫観念に取り付かれ、大勢の日本人が、老いも若きも、男も女も英会話学校に通っています。英語が出来れば国際人?

最近、経済力が落ちたと言えども、日本はまだまだ世界が羨む経済力のある国です。
しかし、その経済力を支えている人口がこれから減ることが分かっています。
今の豊かさを維持するには、減少する労働力を外から補わなければなりません。

とすれば、外国人が無理なく日本の生活に溶け込めるよう、日本語の習得のための環境整備も大切な国際化なのではないでしょうか。

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