2021/03/02
-学習指導要領改定-
ある春の教育相談会
母 親:おはようございます。今日はよろしくお願いします。
塾 長:おはようございます。こちらこそよろしくお願いします。
母 親:この春から中学の勉強が難しくなると聞いたんですが。
塾 長:新しい学習指導要領のことですね。難しくなると思いますよ。
母 親:どう難しくなるのですか?
塾 長:そうですね。答えのない問題に答えを出す、という感じですかね。
母 親:?
塾 長:すみません。たとえが悪かったですね。そうですね。これまでの学校教育は、決まった答えをどう出すかの学習指導でした。しかし現実社会では、その人の立場、生活環境、個人の性格などによって、問題に直面した時に出す答えは、いろいろですよね。正解も不正解もたくさんあります。複数の答えを出せる人間を育成しようということです。
さて、いろいろな事を考えるには何が必要でしょうか?
母 親:・・・たくさんの知識。
塾 長:そうですよね。私たちは知っている事柄を、いろいろ組み合わせて物事を考えるわけです。いろいろな事を深く考えようとすれば、それなりにたくさんの知識が必要になりますよね。教科書の分量も増えてきます。
英語を例にとれば、中学で覚える英単語は1600語~1800語に増加するそうです。小学校ですでに700語ほど学習しているので、あわせて約2500語になります。この語数は、現在の学習語数のおよそ2倍になります。英語学習の時間なので、英語で物事を考えたほうが良いに決まっていますが、生徒に与える負担は大きいですよね。英語の授業についていけず、英語嫌いの生徒がたくさん出てくる心配があります。
母 親:うちの子ども大丈夫かしら?
塾 長:英語学習が初めての子供さんなら、今のうちにアルファベットとローマ字の習得をおすすめします。母と子音の組み合わせで発音する、よい練習になると思いますよ。英語学習が進んでいるお子さんには、今のうちに文字を書く習慣をつけることをおすすめします。中学では英語のテストがあるので、書かなければ点数が取れません。好きだった英語が嫌いになってしまうかもしれません。シューレでは、3月22日~4月9日まで春期講習を行います。是非ご参加下さい。
母 親:はい、是非参加させます。今日はありがとうございました。